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我が、蹉跌のオーディオファイル #04.評論家て何、オーディオ評論家とは

                   評論家て何、オーディオ評論家とは
「邂逅」という言葉を金田一先生の国語辞典で引くと「めぐりあうこと、めぐりあい」とある。
新村先生の広辞苑 には「思いがけなく出会うこと、めぐりあうこと、たまさかに遇うこと」とより丁寧な解説がある。「遇う」という文字で完璧に意味が理解できる。

35年前、僕のオーディオに於ける一つの邂逅があった。
今回は少し遡ってみる。

テレビのお陰で1億の国民が皆評論家の要素を色濃く持ち始め、その中で特別口の減らない人達が、マスコミや企業、政治団体などから金を取って生業とするようになった。
その草分けだった大宅壮一さんがテレビの創生期にこれを評して云ったのは「1億総白痴」であった。
同じことを当時のソニーの取締役も云っていた。流石に公に云ったのではなく私的な集まりの時の発言だったが。
力道山 ブラッシー
街頭テレビに人々は群がり、力道山の空手チョップに僕らは皆本気で興奮しシャープ兄弟を殺せと息巻き国中が沸騰した。少しずつ一般家庭にテレビが浸透してきた頃、噛みつき魔フレッド・ブラッシー が力道山の額に噛みつき、噴き出る血潮を見た茶の間の年寄りがショック死した。
今ならもう解っていることだが、プロレスはショーである。あの当時僕らは皆テレビ会社に担がれていたわけで、テレビはその創生期に於いて既に我々国民を欺いていたと云ってよいだろう。

マスコミが正しいなどと思うのはだから愚の骨頂である。
プロレスならまだ罪は無いが、政治的世論を操るようになると国自体に深刻な影響を及ぼすことになる。
例えが良いかどうか解らないが、今は軍部の独走が誤りだったと論破している同じ口で、戦前鬼畜米英討つべしと世論を煽ったのはマスコミである。
彼らも所詮は商売だから、世論を操って自分たちが操ったその世論に巧みに阿ねて金にしているのである。変わり身も世論を左右している商売なだけに滅法早く、戦争で負けた途端に「悪かったのは全て軍部だった」として「おっぺけぺっぽ、ぺっぽっぽ」などと軍部批判の歌まで流行らせた。
東条さんはどう見ても罪があったと僕も思うし軍部の稚拙さにも腹が立つが、それ以上に罪深いのはマスコミだったのではないか。自分たちは血を流さず、裁かれもしなかった。
そうしたマスコミの尻馬に乗っているのが評論家で、今では「バーベキュー評論家」などというのまで存在するらしい。肉を焼いて食べるのに何の論評が必要であるか理解に苦しむが、こういう詰まらん者をテレビに登場させるのはテレビ会社即ちマスコミだという事にもう少し批判の目を向けてもよいのではないか。


40年ほど前、オーディオ界ではどう云う訳かオーディオをネタにして金を盗る人達をオーディオ評論家と呼び、メーカーや出版社そして販売店が重宝し、確かな耳を持たなかった当時のオーディオファンは彼らを神の様に崇め、云われるままに辺りを徘徊して金をばら撒いた。

音を知らないという意味では実は彼らが僕らと変わるところは全くなかったのだが、何でも自信を持って言い切る所に拠所を持たない多くの読者(オーディオファン)が振り回された。
自信の源がメーカーや商社の広報室に有り、マスコミのバックアップにあるのは云うまでもあるまい。
彼らの進みたいところに提灯を向ければ良いので、彼らが何を抱えて歩いているかと云う事はどうでもよかったとしか言いようのない発言が続いた。

この人たちは今どうしているのだろう。

僕はこの人たちを無視し、オーディオ関係誌も読まなくなって35年になるから現在の姿は解らない。が、少なくとも当時はこういう風だった。
趣味の問題は100%自己責任だから、それで泣いたって本人が悪いに決まっている。
僕を含めた多くの彷徨える人々の散財はだから評論家の所為ではない。
それは解っているが、35年前彼らに担がれた不快感は未だに払拭されないでいる。
聞いた話で本当かどうか知らないが、ある大金持ちの超マニアが部屋にカーテンを引き、後ろで交響楽団のメンバー数人に演奏してもらい、評論家達を呼んでオーディオ機器の当てっこをして貰ったら、皆口々にこれは何、あれは何としたり顔だったという。おまけにもうちょっと音の粒立ちが良ければ、とか低音を締めたらもっと良くなるだろうとか、色々注文もあったという。
おそらく嘘だろう。
だがこの逸話は彼らのあり様を良く物語っている。本当にやったらさもありなんと思う。

僕がヴァイタボックス・コーナーホーン(Vitavox CN-191)を見付けたのは、当時良く通っていたオーディ店の小部屋であった。まるで隠すように置いてあったのを目敏く見付け「これを聴かせて欲しい」と云ったら何となく渋っていた。
値段を聴いたら156万円だとどういう訳か渋々答え、「買う」と云うと値が張るのでローン会社の信用がつくかどうか、とまた渋った。
僕の誤解かもしれないが、余り売りたくない様子が見て取れ、ローン会社の信用が付くととても残念そうだった。どうしてだか解らなかったが、このVitavox CN-191は最後のUKオリジナル品と後でわかった。
が、兎も角このVitavox CN-191が僕の部屋に安置された。
素晴らしい音だ、とは残念ながら云えなかった。原因がこのスピーカーを鳴らすアンプやカートリッジその他のレベルが低すぎるところに有ることは解っていた。
色々探した結果、最終的に選んだのはマッキン(Mcintosh C22MC275)だった。

Mcintosh MC275Mcintosh C22

当時最高のアンプだと各誌が誉め讃え、評論家も挙ってこれ以上のアンプは無いと絶賛しているから間違いは無かろうと思ったのである。
当時の趨勢はとっくにトランジスタに換わっていたのと、このアンプを手放す人が少なかったのか市場には殆ど出回る事が無く、探すのには時間が掛ったが。
何とか見付けて欣喜雀躍音を出したがそれは酷いものだった。
LAXの真空管アンプよりはスケールが大きかったが音質は大差ない。
僕が評論家に疑問を持ったのはこの時である。

プレイヤーはこれも彼らが絶賛するトーレンス(THORENS TD124)。アームは矢張り先生方ご推薦のSME3012,カートリッジはエンパイア(EMPIRE 1000ZEX)。

低音がぶかぶかで、音は出たが音楽にならなかった。
プレイヤーが悪いかと思ってマイクロの、巨大なターンテーブルを空気で浮かし、糸で回す奴に買い替えたが、これは一段と酷い物で空気が漏れてターンテーブルが傾きシャーシーに触れて一周毎にゴトゴト音がした。アフターサービスも最悪で新品の欠陥品は結局治らないまま、正常なものとの交換も無かった。
当時力は滅法あったので海に投げ込んだ。売るにも売れないし、付け物は家では付けて居なかったし、バーベルなら持っていたのでもういらない。
第一見るのも嫌だった。
だが、音の悪い原因がプレイヤーに有る訳ではなかった様だから、ならば原因はアンプしかない事になる。
買ったばかりのマッキンを買い替えねばならんとは不愉快の極みだが駄目なんだから仕方あるまい。

とは云うもののどんなアンプがあるか知っているわけではないし、当てがあるわけでもなかった。しょうがないから当時出版されていたオーディオ機器の総目録を隅から隅まで読んだ。巻末のスペック集は論評なしだったから、そこばかり何回も読み直したが、本から音が出る訳でなし決定打が打てる筈も無かったが、藁おも掴む思いで印象に残ったものを拾い出し、それを何回も見比べて最後に残ったものの音を聴いて確認することにした。

最後に残ったのは「RA1474」 とメインアンプの「124D」だった。
メーカーは新藤ラボラトリーとある。
聞いたことが無い。
どうせ碌でも無かろうが音が悪けりゃ買わなければいい。
兎も角行ってみることにした。


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